Home > 文献リスト

文献リスト

MFCA

No. 表題(ダウンロード) 概要 公開年月(備考)
1 WG7「省資源・省エネ活動へのMFCAのお役立ち」第1回研究会 結果紹介

MFCA-WG7-1_20150210
  日本MFCAフォーラム研究会のワーキンググループにて、「省資源・省エネ活動へのMFCAのお役立ち」研究会が開催され、白熱した議論が展開されました。 2015年2月

MFCA に関する海外文献情報など

No. 書名 著者(編者) 出版社 出版年月
1 ISO 14051: A new era for MFCA implementation and research Katherine L. Christ ELSEVIER 2015
2 Journal of Cleaner Production Yoke Kin Wan, Rex T.L. Ng, Denny K.S. Ng, Raymond R. Tan ELSEVIER 2015
3 [MATERIAL EFFICIENCY MANAGEMENT IN MANUFACTURING](Mälardalen University Press Licentiate Theses, ISSN 1651-9256 ; 210) Shahbazi, Sasha DiVA 2015

MFCA に関する事例・特集記事

No. 表題(ダウンロード) 概要 公開年月(備考)
25 new
MFCAとTRIZの連携による生産革新の促進について
MFCA25
マテリアルフローコスト会計(MFCA)は,資源生産性の向上を図り,「環境と経営を連携させる有効な手法」として注目されている。特に近年ではMFCA導入企業の川上・川下に位置するサプライヤーや顧客企業へMFCA分析を拡張することで,単独企業によるマテリアルロス削減よりもより多くの効果を上げはじめている。しかし,MFCAによって可視化されたマテリアルロスの改善は,試行錯誤や経験によるものが多い。本稿では,MFCAと発明的問題解決手法(TRIZ:Theory of Inventive Problem Solving)とを連携させることによって,体系的かつ論理的に生産革新を促進できないかを,鋳造工場での事例研究も踏まえて検討した。
中嶌道靖 関西大学商学部教授、山田明寿 株式会社環境管理会計研究所上席コンサルタント
2009年12月
24 new
境管理会計を使った経営革新のためのアプローチに関する考察―PIUS‐CheckとMFCA,中小企業への導入事例をもとに
MFCA24
資源生産性の向上は重要なテーマである。しかしながら経営資源の豊富な大企業とそれらが不足しがちな中小企業では,マテリアルフロー分析から改善提案までのアプローチも異なる。そこでマテリアルフローを使うマテリアルフローコスト会計(MFCA)とPIUS-Checkという二つのツールを使って,企業規模によるアプローチの方法を検討した。大企業ではMFCAから導入して効果が得られやすいが,中小企業はまずPIUS-Check的観点から始めることですぐに改善に着手し,効果を得つつMFCA概念を理解することが可能となる。この両方のツールを導入した中小企業の例を紹介しつつ,二つのツールの相違点や活用法を考察する。
梨岡英理子 株式会社環境管理会計研究所取締役/公認会計士
2009年11月
23 new
サプライチェーン省資源化連携促進事業に参加して
MFCA23
資源生産性向上に対する国際的な関心が高まっている。この取組みは企業では当り前の合理化活動であり,常に経営の重要課題である。今回「サプライチェーン省資源化連携促進事業」に参加する機会を得た。診断員の熱心な指導を受けながらサプライヤーとオープンに意見交換した結果,予想をはるかに超える有形,無形の成果を得た。特に,省資源化の取組みを企業単独ではなくサプライチェーン全体を鳥瞰(ちょうかん)することで,多数の改善のネタ(宝の山)が眠っていることに気づいた意義は大きい。
田脇康広 パナソニックエコシステムズ株式会社クオリティセンター環境グループマネージャー
2009年10月
22 new
倉敷化工株式会社におけるサプライチェーン省資源化連携促進事業への取組み ―MFCA手法の実践とLCA評価の検証活動の成果
MFCA22
防振ゴム(自動車部品,産業防振,建築防振,精密防振各分野)の専門メーカーである倉敷化工㈱では,防振ゴムの製造工程から排出されるゴムスクラップを再利用した環境製品の製造,販売を手掛けてきた。現在,サプライチェーン(㈱USS東洋,くろがね産業㈱)で進めている工程内で排出される防振ゴム用天然ゴム(以下NR)のゴムスクラップを再生ゴム化する「クローズドマテリアルリサイクル化」について報告する。また,防振ゴムのゴムスクラップから防振ゴム用ゴム材料をつくる目的で2軸押出方式による脱硫再生ゴムの製造技術を紹介し,この技術による環境負荷(ライフサイクルアセスメント(LCA)による二酸化炭素(CO₂),省資源)の低減とマテリアルフローコスト会計(MFCA)手法を導入したコストダウンの成果について,「サプライチェーン省資源化連携推進事業(以下SC事業)」で取り組んだ成果と課題について報告する。
和気昭彦 倉敷化工株式会社産業機器事業部開発部開発課課長
2009年9月
21 new
ファブレスメーカーにおけるMFCAを活用した改善事例の報告と,効率的なものづくりへの課題―サプライチェーン省資源化連携促進事業の成果報告
MFCA21
照明のブランドメーカーであるコイズミ照明㈱グループは,経済産業省の平成20年度委託事業である「サプライチェーン省資源化連携促進事業(以下SC事業)」に参画し,省資源化をキーにした「ものづくりの効率的改善」の活動に取り組んだ。当社は,いわゆる内部に製造機能を持たないファブレスメーカーの企業形態である。また,環境企業を標榜し積極的に環境対応活動を行っている。このSC事業を通じて,マテリアルフローコスト会計(MFCA)を広義に捉えた拡大MFCAを活用して,具体的なコストダウンの成果が得られた事例を報告するとともに,サプライチェーン間におけるファブレスメーカーとしての,ものづくり全体の効率的改善への課題について報告する。
永楽俊晴 コイズミ照明株式会社開発センター長
2009年8月
20 MFCA活用によるグループ全体での資源生産性向上への挑戦
MFCA20
マテリアルフローコスト会計(MFCA)は,研究においても,また実務においても,近年わが国の環境管理会計の主流となった感がある。事実,すでに100社を超える導入・試行企業があるといわれるが,成功事例がある一方で,目立った成果を挙げられずに頓挫したケースも少なくないようだ。本稿では,このMFCAを中心に,わが国の環境管理会計の現状を明らかにしたうえで,MFCAから得られる情報を具体的な改善施策に結びつける支援ツールの必要性と,サプライチェーンへの拡張に関する課題について検討する。
原田聖明 オムロン株式会社ものづくり革新本部品質・環境センタ-
2009年7月
19 わが国における環境管理会計の展開―マテリアルフローコスト会計を中心とした検討
MFCA19
マテリアルフローコスト会計(MFCA)は,研究においても,また実務においても,近年わが国の環境管理会計の主流となった感がある。事実,すでに100社を超える導入・試行企業があるといわれるが,成功事例がある一方で,目立った成果を挙げられずに頓挫したケースも少なくないようだ。本稿では,このMFCAを中心に,わが国の環境管理会計の現状を明らかにしたうえで,MFCAから得られる情報を具体的な改善施策に結びつける支援ツールの必要性と,サプライチェーンへの拡張に関する課題について検討する。
伊藤嘉博 早稲田大学商学学術院教授
2009年6月
18 MFCAによる廃棄物削減活動のインプロセス化
MFCA18
キヤノンファインテック㈱福井事業所は2004年にマテリアルフローコスト会計(MFCA)導入し,順次全職場に展開してきた。導入前は廃棄物削減活動として有価物化・減容化などのエンドオブパイプが中心だったが,導入後は生産活動における環境負荷低減へ意識改革し,環境保証活動とコストダウン活動を同軸化することでインプロセス化を図った。その結果,2007年までに廃棄物削減は不良発生削減を中心に400tを超えた。また,2007年以降は標準作業の見直しによる投入マテリアル削減に取組み,年間20t程度の廃棄物削減の目処がついた。
田村政也 キヤノンファインテック株式会社化成品事業企画部長
2009年6月
17 韓国におけるMFCA実践―現状と今後の展開
MFCA17
マテリアルフローコスト会計(MFCA)の考え方は、韓国知識経済省が2001年から2004年に実施した環境管理会計プロジェクトを通じて初めて韓国の産業界に紹介された。これにより韓国政府はマテリアルフローコスト会計が環境と経済活動を統合するためのツールであると理解し、それ以来、強い関心を示している。そして2005年から2007年7月には知識経済省によってマテリアルフローコスト会計導入のパイロットプロジェクトが実施され、電機機器、半導体、製紙など異なる産業から9社が参加した。参加企業はマテリアルフローコスト会計導入に対してきわめて好感触を示しており、今回の導入では単一の生産プロセスを対象としていたものの、予想していた以上にマテリアルロス率が高く、この手法は製造コスト削減に非常に有効であると評価されている。そして第二次マテリアルフローコスト会計パイロットプロジェクトが、2010年10月までの2年間の計画で実施されることとなり、6社の企業が参加している。今回のプロジェクトを通じて、韓国政府および韓国企業に,より具体的な政策方針を提示することができると考えている。張 志仁(Jang Jee In) 韓国・中央大学校経営大学教授/次期韓国会計会長、翻訳:北田皓嗣(神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程)、監修:國部克彦(神戸大学大学院経営学研究科教授) 2009年5月
16 サプライチェーンにおけるマテリアルフローコスト会計の可能性について―「環境系列化」の可能性について
MFCA16
「環境系列化」の可能性について日本において、環境と経済を両立させる環境管理会計手法として活用されるマテリアルフローコスト会計(MFCA)が、個別企業での無駄削減のマネジメント手法としてだけでなく、サプライチェーンでの省資源化促進のマネジメント手法として有用であることが明らかになった。サプライチェーンでのMFCAの具体的な有用性、その理論的な意義、さらには省資源化の可能性について論じるとともに、環境技術と環境バリューチェンを実現する企業の環境系列化の提言をしている。中嶌道靖 関西大学商学部教授 2009年4月
15 日本電気化学株式会社におけるマテリアルフローコスト会計の導入
MFCA15
京都MFCA研究会実証トライアル事業
京都府では,企業活動における環境負荷低減と経営力強化,また,マテリアルフローコスト会計(MFCA)に関する支援人材の育成,中小企業が活用しやすい取組手法の検討等を目的としたMFCA実証トライアル事業を行なっている。平成20年度は日本電気化学株式会社にMFCAを導入した。計測の負荷の軽減を考慮して主材料に限定した計測を試みた結果,データの収集が当初予想していたほどは大変ではなく,MFCA分析によりロスの見える化に成功した。この実証トライアル事業により,中小企業が比較的多い京都府における京都版MFCAの構築に向けた一つの方向性を示すことができた。岡田 斎 株式会社 環境管理会計研究所、北田皓嗣 神戸大学大学院経営学研究科 博士課程
2009年3月
14 サプライチェーンへのMFCAの適用―サンデングループでの事例

MFCA14
サンデン㈱(以下,サンデンという)は,2005年度の経済産業省委託・㈱日本能率協会コンサルティングが実施した『大企業向けマテリアルフローコスト会計(MFCA)導入共同研究モデル事業』に参画し,主要製品であるカーエアコン用コンプレッサーの部品の加工工程で,MFCAを導入した。MFCAの導入により新しい視点で「ロスの見える化」ができたことから,各工程での改善が進むとともに,工場全体の改善効果の「見える化」もできた。2006年度からは,MFCAを他の加工工程,グループ子会社の加工工程に展開しながら「ロスの見える化」を推進してきた。その中で,子会社の加工工程での「ロスの見える化」はできたが,一方で,大きな改善へつなげるためには,発見できたロスをサプライチェーンの中で共有しなくてはならないこともわかった。今回,サンデンとそのグループ子会社との間で実施したMFCAの取り組みを,サプライチェーンでMFCAを導入しようとする際の事例として紹介する。
斉藤好弘 サンデン株式会社環境推進本部
2009年2月
13 セラミック粉末製造工程へのMFCAの適用―NECトーキンにおける事例

MFCA13
NECトーキン(株)では、2007年度下期にマテリアルフローコスト会計(MFCA)をセラミックス製造の粉末工程に適用した。当該工程では、従来から様々な改善を進めてきたが、今回、MFCAを適用することで工程に存在するロスを従来と違った金額という形で顕在化させた。さらに、ロスに対する改善項目を検討する際に、改善による効果をあらかじめ評価することにより改善の優先順位を決定し、実施することができた。その結果、省資源の効果を得ることができたので、その取り組みを紹介する。
高橋幸浩 NECトーキン株式会社環境安全部
2009年1月
12 産業用シート素材製造のMFCA導入

MFCA12
原油高による石油製品が高騰する中,ゴム・プラスチック製造をメインとしている当社のような会社にとって,材料費アップは現実問題として大きくひびいている。そのような中,一番重要視されるのはコストダウンであると思われる。本事例は,マテリアルフローコスト会計(MFCA)を適用し“ムダ”を細分化させ改善活動を行った導入事例である。また,ISO14001の取り組みと連動させることも今後MFCAを定着させるための大きな課題である。
我妻 明 弘進ゴム株式会社生産部企画管理チームサブチームリーダー
2008年12月
11 多品種小ロットの精密板金加工におけるMFCA―テイ・エス・コーポレイションにおける事例

MFCA11
テイ・エス・コーポレイション㈱(以下,TSCとする)は精密板金・プレス加工の会社であり,これまでも環境経営への取組みとして,第三者認証環境マネジメントシステム(EMS)であるエコステージを認証取得し,環境保全・対策へ積極的な活動を展開してきている。TSCは,昨今の他社との競争激化や原材料・原油価格高騰に対し,企業体力を強化する目的で,EMSの継続的改善ツールとしてマテリアルフローコスト分析(MFCA)の導入を行った。事業の主要原材料であるステンレス鋼に着目したMFCAの導入は,会社としての数値目標が明確となり改善活動のきっかけとなったこと,検討過程において従業員の共通認識の場が提供されたこと,部署を超えた改善活動提案がなされたことなど,従来より一層従業員の取組み意欲が増進され,ロスの改善によるコスト削減・利益創出だけではない効果が得られた。
小倉 礁 富士通エフ・アイ・ピー株式会社環境システム部(エコステージ主任評価員)
2008年11月
10 輸送機器用パイプ部品へのMFCA試行

MFCA10
地場産業である二輪・四輪関連部品,特に少量多品種パイプ曲げ工程にマテリアルフローコスト会計(MFCA)を試行した。試行した企業は総合的設備管理(TPM)・ISO 14000を実践しており,MFCAに必要な各種データがほぼ揃っていたため,MFCA教科書通りに作業を進め解決策まで立案できた。視覚的に予想された負のコスト比率(マテリアルコスト≫システムコスト)に反し,意外にシステムコストが大きいことが判明し「MFCA=気づきの手法」を実感した。
名和英夫 三遠南信バイタライゼーション浜松支部コーディネータ
2008年10月
9 粘着マット製品におけるMFCA―スミロン三重工場における事例紹介

MFCA09
  ㈱スミロン三重工場では工業用粘着マット製品の製造を行っている。同社では早くからISO9001、ISO14001の認証を取得し、環境問題への対応も高い意識を持って取り組んできた。今回、「平成19年度マテリアルフローコスト会計(MFCA)普及・開発調査事業」の導入実証事業に参加し、同社三重工場において製造している「粘着マット製品」においてMFCAを実施することにより、工程ロスのより正確な把握と、それらのロス低減による環境負荷とロスコスト低減のポイントを見つけることができた。また、改善すべき工程の明確化と改善策のシミュレーションを行うことで、今後のより一層の環境負荷低減・ロスコスト低減のための多くのヒントを得ることができた。
阿藤崇浩 特定非営利活動法人資源リサイクルシステムセンターMFCA事業推進マネージャー
2008年9月
8 木工製品へのMFCA適用と中小企業におけるMFCAのシステム化検討事例

MFCA08
 日本の木工製品分野において、マテリアルフローコスト会計(MFCA)が適用されたのは、本事例が初めてと思われる。樹脂や金属などの工業材料は均質な材料であり、重量による物量計算が比較的容易である。それに対し、木が材料の場合、重量による物量計算が難しい。本事例は、この分野におけるMFCA適用において、物量計算を容量単位(m³)で行うことにより、効果的な適用が可能なことを示している。一方、MFCAの継続的活用には、システム化が課題となる。本事例では、生産管理システムにMFCAをどのように組み込むかの検討も、併せて行っている。
下垣 彰 株式会社日本能率協会コンサルティングMFCAセンターマネージャー
2008年8月
7 中小企業におけるマテリアルフローコスト会計の活用方法

MFCA07
中小企業におけるマテリアルフローコスト会計(MFCA)の実施は、要領さえつかめば、通常の原価計算と比較しても難しいものではない。環境面の改善が直ちにコストダウンにつながるMFCAは、中小企業にとって有益な業務改善ツールである。MFCAはロスを「見える化」するまでのもので、改善は自分たちで行わなければならないが、問題発見の様々なヒントを示し、改善のための最適資料となる。取引先への協力交渉の強い見方にもなり、得られたデータはライフサイクルアセスメント(LCA)とのリンクも図りやすくする。
喜多川和典 財団法人社会経済生産性本部コンサルティング部エコ・マネジメント・センター長
2008年7月
6 大阪府工業協会におけるMFCA研究会の実施

MFCA06
2007年6月から大阪府工業協会において、マテリアルフローコスト会計(MFCA)研究会が発足した。この研究会は、MFCAという名前を冠しMFCAを専門とした日本初の研究会である。2ヶ月に1回の研究会で、その内容はMFCAに関する企業ケーススタディの講演と各回MFCAと生産管理との関係性についてテーマを設定し、議論するというものである。2008年度の研究会の内容を含めて、MFCA研究会を紹介する。
中嶌道靖 関西大学商学部教授
2008年6月
5 田辺製薬吉城工場㈱におけるマテリアルフローコスト会計の導入

MFCA05
 企業経営において環境対応が重要な経営課題となっている現在、田辺製薬吉城工場㈱では持続的な環境保全と経済活動の両立をめざし環境経営に取り組んでいる。環境経営を実践していくためには、環境保全のコストを正確に把握するとともに、その成果もまた正しく評価する必要がある。そのため、当社ではいち早く環境会計を取り入れ、環境負荷の低減に努めている。その中でも重要なのが、製品の製造過程における資源やエネルギーの損失に着目して物量と金額の両面からロス分析を行う「マテリアルフローコスト会計(MFCA)」である。本稿では、当社におけるMFCAの導入過程を振返るとともに、その成果を明らかにすることにより、MFCAの有用性を考察したい。船坂孝浩 田辺製薬吉城工場株式会社総務課長、河野裕司 東和薬品株式会社生産本部生産管理部次長 2008年5月
4 MFCA手法導入による環境活動の変革

MFCA04
 事業拡大に比例して増大している環境負荷の低減、さらに特定部門に偏った環境活動から全員参加型の環境活動に変革、これらの課題に苦慮していた時期に出合ったのがマテリアルフローコスト会計(以下、MFCAと記す)である。2004年から一部の部品加工職場に導入をスタートし順次導入職場の拡大を図ってきた。その結果、予想を上回る環境負荷削減効果と職場主体の環境活動に変革することができた。現在は、加工部門&技術部門&開発部門を巻き込んだ三位一体型のMFCA活動として進化の途上であるが、その取組みの推移について紹介する。廣岡政昭 キヤノン化成株式会社代表取締役社長 2008年4月
3 林業経営における原価計算システム導入とマテリアルフローコスト会計への拡張可能性

MFCA03
 日本の林業経営では,特定の期間の経営成績や時点の財政状態を適正に把握することを意図する原価計算は行われてはこなかった。そこで,不透明であった林業の経営成績と財政状態を明らかにするためのツールとして,単位あたりの具体的な立木生産原価の計算過程を明らかにしその計算方法を新たに提案すること,および,その延長としてマテリアルフローコスト会計(MFCA)の導入可能性について検討することを本稿の目的としたい。こうした新しい業績評価方法を導入することによって,ライフサイクルを通じた収益費用構造を明らかにすることができれば,林業事業体の経営効率が高まり,より環境負荷の低い林業経営が可能になると考える。
梶原 晃 あずさサスティナビリティ株式会社
2008年3月
2 東北地域におけるマテリアルフローコスト会計の普及活動

MFCA02
 ㈱東根新電元は,2004年度(平成16年度)に廃棄物削減を切り口としたマテリアルフローコスト会計(以下「MFCA」という)を導入した。その後,資源生産性のロスをより改善するための施策を検討し,取り組んできている。また,弊社は,MFCAを導入することにより認識される資源生産性という新たな視点とその有用性を,「企業の社会的責任からの観点」と「東北地域に普及拡大させたいとの想い」から,各種団体などと連携しながらMFCAの普及啓発活動についても実施してきている。東北経済産業局においても2007年(平成19年)には,平成19年度環境経営・ビジネス促進調査事業(東北地域におけるマテリアルフローコスト会計の導入指導の普及と金融支援のあり方に関する調査)を開始しており,MFCAの国際標準化に向けての地域でのプラットホーム(共通基盤)作りが始まっている。本稿は,東北地域におけるMFCA普及の現状とMFCA普及のための施策等を紹介するものである。
今田裕美 株式会社東根新電元総務部部長付マテリアルフローコスト会計・社会コミュニケーション担当
2008年2月
1 ウシオにおける環境精算性向上への取り組み

MFCA01
ウシオ電機株式会社では2006年9月にマテリアルフローコスト会計(以下,MFCAという)を導入。主要製品であるランプを構成する電極及びバルブの加工工程で試行してきた。その結果,MFCAの手法を用いて隠れたロスを物量・金額両面で顕在化することができ,改善策についても職場レベル,職場を越えた取り組みへと徐々に進展してきている。MFCAによるコスト削減効果をさらに大きな成果につなげるには,点から線へ,線から面へと拡大していく必要があり,対象工程をさらに増やしつつ活動を続けている。導入から試行実施の1年余りを振り返り,その取り組みの推移を紹介する。藤田利和 ウシオ電機株式会社ランプカンパニー環境マネジメント推進室 2008年1月

Home > 文献リスト

ページトップに戻る